
不動産売却は何月が多い?マンションや戸建の売りやすい季節を紹介
不動産を売却するとき、どの季節に売り出すと有利なのか気になりませんか。特に、北名古屋市で相続により実家を受け継いだ方は「一体、何月ごろに売るのが良いのか」と悩まれることが多いです。実は、不動産の売れやすさは季節によって大きく変わります。本記事では、不動産やマンション、一戸建ての売却に適した時期や、売却しづらい時期について解説します。ベストなタイミングで売却を実現するためのポイントもご紹介します。

春(2~3月)に売りやすい理由とその特色
まず、春の不動産市場が活発になる最大の理由として、新生活のスタートに合わせた転勤・進学・就職などの住み替え需要が挙げられます。この時期は引っ越しの時期とも重なり、売りやすさが飛躍的に高まります。
例えば、首都圏の中古マンション成約件数を見ても、2月と3月に件数が突出して多い傾向があります。2021年と2022年では、2月が3,146~3,587件、3月が3,405~4,228件と、両年とも3月が最多、2月が次点です。また、2025年の首都圏では2025年2月に4,152件、3月には4,991件と、突出した成約数となっています。
こうした成約傾向をふまえると、前年末(12月頃)から売却準備を進め、2~3月に成約を目指す流れが合理的です。すまいステップでは、「12~1月から売却準備を始め、2~3月に内覧・成約を狙うのが一般的」としています。
以下に、春の時期の特色を表形式でまとめました。
| 項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 売れやすい時期 | 2~3月 | 新生活シーズンに合わせた住み替え需要が高い |
| 成約件数の傾向 | 首都圏では2月・3月が年間で最多 | 2025年3月は特に成約が集中 |
| 準備開始時期 | 前年の12月~1月 | 売り出しやすさを最大化するために早め準備が望ましい |
秋(9~11月)の売却チャンスと戸建て向け時期
秋は不動産売却において「スーパー繁忙期」と呼ばれるほど取引が活発になる時期です。特に首都圏においては、9月~11月にかけて戸建て住宅の成約件数が大幅に増加する傾向があります。2025年9月の首都圏中古戸建ての成約件数は前年同月比で+55.0%と、11ヵ月連続で増加を続けており、まさに“スーパー繁忙期”といえる状況です。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 成約件数(9月首都圏中古戸建て) | +55.0%(11ヵ月連続増加) |
| 成約価格(9月首都圏中古戸建て) | 3,906万円(前年同月比-3.8%) |
| 傾向 | 件数大幅増、一部価格に下落も依然好機 |
このように、取引が非常に活発な中では、適切なタイミングで売り出すことで注目を集めやすくなります。ただ、価格は地域によって差があり、9月の成約価格はモノによっては前年よりやや下落するケースもあります(例:首都圏全体で-3.8%など)。それでも、件数の伸びが著しいため、総合的には「売るには好機」と言えるでしょう。
成約件数の増加は、単に9月だけでなく、11月の中古マンションや戸建てでも同様の傾向が見られます。東京都では11月の既存戸建て成約件数が前年同月比で+53.1%という大幅な増加を記録しており、秋全体を通して売りやすい環境が続いていることがわかります。
このような秋の売却チャンスを逃さないためには、8月頃から準備を始めるのが理想です。売出しに向けた査定の依頼、ご所有物件の準備(写真撮影、資料整理など)を夏のうちから進めることで、秋の需要が高まる時期にスムーズに売り出すことができます。

季節による売れにくい月とその理由
不動産売却では、8月や12月、さらには1月など、一部の月では取引が滞りやすい傾向があります。以下にその理由と、実際に取引が少なくなる時期をご紹介します。
| 月 | 成約件数の傾向 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 8月 | 著しく少ない | お盆休みや猛暑により内覧希望者が減るため |
| 12月 | 比較的少なめ | 年末の多忙や年内入居の難しさから売却活動が控えられやすいため |
| 1月 | 少ない傾向 | 年始で動きが鈍く、買主のエンジンがかかりにくいため |
まず、8月は一年でもっとも成約件数が低く、市場の動きが鈍ります。お盆の長期休暇や猛暑などが買主の行動を抑制し、取引が停滞する傾向が顕著です。実際に、2024年の中古マンションの成約件数は8月には年間で最も少ない2299件であり、㎡単価も74.77万円と年間で最低水準となりました。
次に12月。年末の忙しさや年内入居の難しさから、売却活動を控える方が増え、成約件数は3月などの繁忙期に比べて少なめになります。このような年末の停滞傾向は、実際のデータにも現れており、12月の成約件数は3月に比べて大幅に落ち込む傾向です。
さらに1月も成約が少ない月として知られています。年始のため買主の動きが鈍く、いくらか業務が始まるタイミングとしても売却に対する本格的な動きにはつながりにくい状況です。
こうした時期に売り出すときは、買主の動きが鈍いため交渉が長引きやすく、売却期間が長期化するリスクがあります。売却活動を選ぶ際は、こうした閑散期を避け、より活動が活発な時期に合わせて準備を進めるのが得策です。

北名古屋市で相続した実家を売る場合に考慮したいタイミングの選び方
北名古屋市で相続した実家の売却を検討する際には、地元の需要や市場動向を踏まえたタイミングの見極めが重要です。北名古屋市では、駅周辺を中心に土地価格が年々上昇傾向にあり、住宅地全体でも1.7%程度の上昇が見られます(2024年基準地価)。このような価格上昇の波に乗るためには、売り出し時期を慎重に選ぶ必要があります。
加えて、相続した実家の売却にあたっては、相続登記や遺産分割協議などの準備に一定の時間がかかります。また、税制上の優遇(「小規模宅地等の特例」や取得費加算の特例)を活用するためには、相続開始後10ヵ月~3年10ヵ月以内に売却を完了させることで、有利な条件が見込めます。この期限を逆算し、準備と売り出しのタイミングを計画しておくことが効果的です。
以下に、売却準備に必要な期間をふまえたタイミング選びの計画例を表形式でまとめました。
| 項目 | 内容 | 目安期間 |
|---|---|---|
| 相続登記・遺産分割協議 | 名義変更と分割方法を確定させる | 1~3ヵ月 |
| 売却準備全般 | 資料整理や建物状況把握、内装整備など | 1~2ヵ月 |
| 売り出しから成約まで | 市場への提示と買い手との交渉 | 3ヵ月程度 |
このように準備を逆算すると、たとえば春(2~3月)の成約を狙う場合は、前年の秋~冬から動き始めるのが望ましい計画です。秋(9~11月)成約を目標にするなら、夏ごろに相続登記や資料整理を始めると安心です。
北名古屋市は駅周辺や利便性の高いエリアで地価上昇が続いていますが、今後の金利上昇や人口動向によって需要は変化する可能性もあります。焦らず、納得できる計画的なスケジュールで進めることが、後悔のない売却につながります。

まとめ
不動産やマンション、戸建ての売却時期を見極めることは大切です。春や秋は住み替えの需要が高まり、成約件数も増えるため、売却には最適な季節といえます。一方、8月や年末年始は取引が滞りやすいので注意が必要です。北名古屋市で相続した実家を売る場合も、地域の需要や準備期間を意識し、春や秋の成約に向けて計画的に動くことが成功への近道です。ぜひご参考になさってください。
小本
こもと
キャリア20年
保有資格
- 宅地建物取引主任士
名古屋市、春日井市、北名古屋市の不動産を中心に取り扱っています。
住宅営業の経験もありますので、土地からの購入スケジュール等、住宅に関するご相談もお気軽にお申しつけください。
