
認知症リスクと相続対策はどう進める?家族信託や遺言生前贈与の活用法をご紹介
高齢のご両親が所有する不動産、将来の相続をどう進めれば良いか悩んでいませんか?
認知症のリスクが高まる中、資産が凍結されてしまうケースも増加しています。
本記事では、春日井市でご両親の不動産相続を控えている方へ、家族信託、遺言、生前贈与などを活用した対策の基礎を分かりやすく解説します。後回しにできない相続準備、今できることから始めてみませんか?
認知症のリスクが高まる今、高齢の両親の相続対策をどう進めるか
高齢になると、認知症によって判断能力が低下し、不動産の売却や預金管理など資産に関する取引ができなくなるリスクがあります。たとえば、証券口座が凍結されたり、不動産の処分が制限されることで、介護費用や必要な支払いが滞る恐れがあります。このような認知症発症による財産凍結のリスクを未然に防ぐためには、事前に相続対策を講じることが重要です。家族信託、遺言、生前贈与といった方法を組み合わせて対策を検討することで、判断能力が低下する前から安心して準備を整えることができます。
春日井市にお住まいの方は、地元で高齢の両親を抱えて相続を控える方が多いと思います。春日井市という地域では、まず身近に相談できる専門家を見つけることがポイントになります。認知症の進行によって資産が管理できなくなる前に、地域の司法書士や税理士と早期に連携して、包括的な対策を整えることで、思い描く将来像を保障できます。
相続対策としては、以下のような選択肢があります。
| 選択肢 | 概要 | 主なメリット |
|---|---|---|
| 家族信託 | 委託者が信頼する家族に財産管理を託す仕組み | 認知症になっても資産管理が継続可能 |
| 遺言 | 死後の意思を法的に残す文書 | 想いを明確に伝えられ、争い防止に役立つ |
| 生前贈与 | 生前に資産を贈与して相続財産を減らす | 110万円/年の非課税枠などを活用して節税効果 |
これらの方法は、それぞれ用途や効果が異なります。まずは信頼できる専門家に相談し、状況に応じて最適な組み合わせを検討しましょう。

家族信託を活用した認知症・相続対策のメリットと進め方
家族信託とは、高齢の親(委託者)が所有する不動産や預金などの財産を、信頼できる家族(受託者)に託し、管理・運用・処分させる仕組みです。受益者はその財産から利益を受ける人で、委託者自身が受益者になることも多く、所有と管理機能の分離が可能になります 。この仕組みにより、認知症などにより判断能力が低下しても、財産の凍結を防ぎ、家族による柔軟かつ継続的な管理が可能です 。
家族信託の代表的なメリットを以下に整理します。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 財産の凍結回避 | 認知症発症後でも受託者が信託財産を管理し続けられるため、凍結されるリスクを低減できます 。 |
| 柔軟な管理設計 | 委託者の意思に基づき、受益者の指定やその後の継承先を自由に定められます 。 |
| 倒産隔離機能 | 受託者が万が一破産しても、信託財産は受託者の個人財産と区別され、安全に保護されます 。 |
次に、家族信託の進め方を順を追って解説します。
| 手順 | 概要 |
|---|---|
| 1. 理解と目的の共有 | 家族内で信託の目的や信託財産、関係者を話し合い、役割と合意を明確にします 。 |
| 2. 信託契約の作成 | 信託契約書を作成し、公正証書化などを通じて法的に有効な契約を結びます 。 |
| 3. 信託登記と口座開設 | 不動産を含む場合は信託登記を行い、信託専用の口座(信託口口座)を金融機関で開設します 。 |
| 4. 管理・報告体制の整備 | 信託開始後は定期的な財産状況の報告や帳簿の保存など、受託者による管理体制を整備します 。 |
以上のように、家族信託は認知症・相続対策として有効性が高く、仕組みの理解と契約手続きを踏まえれば、判断能力が低下した後も柔軟かつ安心して財産管理が続けられます。

遺言と生前贈与を併用した戦略的な相続準備
遺言と生前贈与を併用することで、相続対策をより効果的に、かつ柔軟に進められます。まず、遺言によって遺産分割の基本的な意思を明確にしておくことは、相続後のトラブルを防ぐ観点から重要です。
特に春日井市でご両親を抱えるご家族にとっては、「誰に」「何を」「どのような割合で」相続させたいかを事前に示すことが、後の紛争防止につながります。
次に、生前贈与の基本制度として代表的なのが、暦年課税による年間110万円までの非課税枠です。この枠を活用して毎年少しずつ財産を移転させることで、将来の相続財産を圧縮しながら、贈与税および相続税の負担を軽減します。また、2024年の法改正により、相続時精算課税制度には年間110万円までの基礎控除が追加され、より活用しやすくなりました。
累計2,500万円まで贈与税が非課税となるこの制度も、相続対策として非常に有効です。それぞれの方式には特徴があるため、状況に応じて使い分けることが望ましいです 。
制度を併用するうえでは、例えば以下のような戦略的活用が考えられます:
| 対策手法 | 主な目的 | 備考 |
|---|---|---|
| 暦年贈与(年間110万円以内) | 少額ずつ確実に資産移転し、相続財産を圧縮 | 毎年確実に贈与契約を記録として残すことが重要 |
| 相続時精算課税制度の利用 | 高額の財産を非課税で贈与し、将来的な評価の上昇への備え | 累計2,500万円まで非課税だが、将来相続税計算で精算 |
| 遺言書の作成 | 被相続人の意思を明確にし、相続トラブルを防止 | 法的な形式を満たした公正証書遺言がおすすめ |
このように併用することで、現時点の税負担軽減だけでなく、将来に向けた柔軟な財産管理まで視野に入れた対策となります。制度選択や具体的な手続きについては、税理士や司法書士など、信頼できる専門家へのご相談をおすすめします。
春日井市在住の方が実践しやすい相談のポイントと専門家の活用方法
春日井市で高齢のご両親の不動産相続を控えている方には、以下のような相談手段と専門家活用が実践しやすく、安心して準備を進められます。
| 相談先 | 相談内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 市役所の相続相談 | 遺言や相続手続きの基本的な相談(行政書士による助言) | 第3火曜日に対面相談可能、1年度1人1回まで無料 |
| 司法書士(無料相談可) | 相続登記、名義変更、家族信託・成年後見のアドバイス | 初回無料、複雑な不動産や認知症対策にも対応 |
| 税理士・税務署 | 相続税の申告、贈与税対策、生前贈与について | 税理士会や税務署で無料相談可能、節税策の相談に便利 |
春日井市役所では、行政書士による相続手続きや遺言書作成などについて、毎月第3火曜日の午後に無料相談が受けられます(一年度につき一人一回)ので、まずは気軽に相談しやすい環境です。
司法書士は、不動産の相続登記や家族信託・成年後見制度についての相談に強みがあります。春日井市内では、初回無料相談を実施している事務所も多く、認知症対策や名義変更などの手続きをスムーズに進めるうえで頼りになります。
相続税や贈与税の対策については、税理士や税務署に相談するのが効果的です。税理士会や小牧税務署では無料相談を実施しており、高齢のご両親の資産に合わせた節税対策や申告支援が受けられます。
これらの専門家相談を早めに利用することで、春日井市での高齢不動産相続に伴うリスクを減らす行動が取りやすくなります。無料相談や相談会を上手に活用し、ご家族の将来に備えた安心の相続準備を進めてください。

まとめ
高齢のご両親が所有する不動産の相続を控え、認知症リスクが心配な方には、家族信託や遺言、生前贈与を組み合わせた早期対策が有効です。資産の凍結や判断能力の低下が起こる前に、家族間でしっかり話し合い、専門家に相談することで、ご家族の想いと財産を守る準備が進められます。春日井市での身近な相談先や無料相談も活用しながら、納得のいく相続対策を実現していきましょう。
小本 康貴
こもと やすたか
キャリア20年
保有資格
- 宅地建物取引主任士
名古屋市、春日井市、北名古屋市の不動産を中心に取り扱っています。
住宅営業の経験もありますので、土地からの購入スケジュール等、住宅に関するご相談もお気軽にお申しつけください。
